投稿日2015年2月1日 大学と連携した小水力発電賦存量調査(史学的な見地からのアプローチ)

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概要

目的

かつて地域に存在した小水力発電所を、地域住民とともに史学的見地からアプローチして調査することにより、より地域の主体性を重んじたものとする。

実施概要

地域の歴史や風土、地形などの地理学的知見を有する大学と連携し、学生が地域に入り、かつて当該地域に存在した小水力発電所の位置や規模、利用形態などを聞き出す。

あわせて、地域の歴史文献調査や現地踏査等を進め、地域に愛される小水力発電の復活に向けた調査とする。

期待効果

その他、特徴的な効果

学生が関わることで、地域住民の協力が得やすくなる。

学生も地域住民とのコミュニケーションの取り方について得ることができる。

実施内容とポイント

全体を通じたポイント・考え方

地域の協力を得て実施することが重要。

そのために、行政と、地域の歴史や風土、地形などの地理学的知見を有する大学及び学生で連携を図ることで、地域に受け入れられやすくする。

ステップ1地域への聞き取り調査、文献調査

実施内容 地域の歴史や風土、地形などの地理学的知見を有する大学と連携し、かつて存在した小水力発電所の位置、規模、利用形態などについて、住民からの情報と文献(歴史的文献、市史、町史、村史など)による事前調査を行う。
ポイント・考え方 多くの情報が寄せられるよう自治体広報誌、自治体ウェブサイト等で呼び掛ける。

ステップ2現地踏査

実施内容 住民と文献調査から得られた情報に関して、現状を把握するため、聞き取り調査と現地踏査を行う。
ポイント・考え方 地域の小水力発電事業との関わり方と現在の施設跡の状況について確認する。

ステップ3賦存量調査

実施内容 現地踏査の結果、小水力発電所の復活可能性が見込まれる案件について、発電所の復活につながるよう、発電賦存量の調査等を行う。
ポイント・考え方
  • 事業の可能性について判断するため水量、落差などを確認する。
  • 確認内容を関係機関、部署、市民等へ情報提供する。

ステップ4調査結果の還元、地域の小水力発電所復活に向けた調整

実施内容 調査結果をもとに地域との意見交換を経て、合意形成が得られた事例について小水力発電の復活を目指す。
ポイント・考え方
  • 過去の歴史的な小水力発電跡は貴重な資源であることを説明するとともに地域が必要としているものを把握する。
  • 事業進捗に係る法的要件を確認する。
  • 地域との密接なコミュニケーションを欠かさない。
  • 住民見学会などを開催する。
  • 他の地区への広がりや発展も視野に、地域活性化や地域自治等に関する関係施策(地域自治区制度の導入等)と連携して進める。

実施主体・協働・推奨される自治体

実施主体

行政、大学

住民・行政参加度

総合
住民・事業者3:行政主体3
資金
住民・事業者3:行政主体3
マンパワー
住民・事業者3:行政主体3

協働によりどのような相乗効果を期待できるか

・地域が主体となった事業につなげることができる。(地域とともに丁寧な合意形成のプロセスを経ることによる)
・新たな人材の育成や掘り起こしにつなげることができる。(住民見学会等の開催による)

推奨自治体の自然・社会的要件等

事業施行に関し、自治体規模による優位性はない。

★多くの小水力発電所は昭和40年代頃までに閉鎖されているため、情報提供者が高齢である場合が多いと考えられる。このことから、この調査を実施する場合は、早急に行うことが求められる。

参考事例

自治体名愛知県 新城市
事例名小水力発電可能性調査事業
参考URLhttp://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/6,32040,156,html
キャッチフレーズ史学的な見地からの小水力発電賦存量調査