投稿日2016年1月28日 モデル地区での木質バイオマス熱の地域熱供給推進

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概要

目的

木質バイオマス熱の供給を効率的に行うために、特定の地区において、地域熱供給の仕組みを導入する。

実施概要

木質バイオマスエネルギーは、熱あるいは熱電併給により利用することが最もエネルギー効率が良い。

また、熱供給であれば、比較的小規模から取り組むことができる。

しかし、経済的には、一定以上の安定した熱需要がないと困難であることが多く、そのことがバイオマス熱の導入普及を妨げている一因ともなっている。

この課題を解決するため、再開発等と合わせて、特定の地区全体の熱供給を1箇所でまとめることで一定以上の比較的安定した熱需要を創出する地域熱供給の仕組みを導入する。

期待効果

実施内容とポイント

全体を通じたポイント・考え方

一定規模のプロジェクトとなるため、十分な検討や合意形成、実施体制の整備等を行ってから、進めることが必要である。

ステップ1実施計画の検討、実施地区の決定

実施内容 地域熱供給の実施計画を検討し、合意形成を得て、導入する実施地区を決定する。
ポイント・考え方 都市計画の見直しや再開発等と合わせて実施すれば、導入しやすい。

ステップ2運営体制の整備

実施内容 運営体制の整備
ポイント・考え方
  • 必要に応じて、外部の専門性を有する組織等の協力を得て実施することで、実現性を高めることができる。
  • 公営で行うことや外部の専門家の協力を得た組織により運営することが考えられる。

ステップ3受給体制の整備

ステップ3-1 熱供給体制の整備

実施内容 適切に熱供給を実施できる体制を整備する。
ポイント・考え方
  • 必要な木質バイオマス燃料が持続的に供給される体制を整備する。
  • 配管やバイオマスボイラー等を整備する。

ステップ3-2 需要の確保

実施内容 熱需要先を確保し、熱供給について契約する。
ポイント・考え方
  • 公共関与の施設等から導入すると、進めやすい。
  • 民間の熱需要先確保のためには、熱供給以外の特典や目的を設けるなどの工夫も重要である。

ステップ4熱供給の実施

実施内容 契約した熱需要先に熱を供給する。
ポイント・考え方 熱需要先とのコミュニケーションを図りながら事業を進める。

実施主体・協働・推奨される自治体

実施主体

専門性を有する民間事業者

住民・行政参加度

総合
住民・事業者3:行政主体3
資金
住民・事業者3:行政主体3
マンパワー
住民・事業者3:行政主体3

協働によりどのような相乗効果を期待できるか

  • 都市計画の見直し等と合わせての実施が可能
  • 必要な専門性の付与

推奨自治体の自然・社会的要件等

都市計画の見直しや再開発等が予定されている自治体

参考事例

自治体名下川町、紫波町

再開発等の計画を有していた。

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